
厚木市で最大の世帯数を誇る西仲自治会(三木智之会長/73)が今年、60周年を迎えた。「ここまで存続できているのも、これまで支えてきてくれた役員さんの力が大きい。感謝したい」と三木会長は話す。
西仲自治会は、1961年に中町北自治会から分かれて発足。本厚木駅北口に位置する中町、田村町、栄町の住人から成る。現在の会員数は2040世帯(5月1日現在)で、厚木市内では会員数が最も多い自治会となる。「最初から2000世帯も会員がいたわけではない。地道な活動で少しずつ増えていった」と三木会長。昨年度から今年度にかけては、新型コロナウイルス感染症の影響でほとんどの行事が中止となっているが、年間を通して行事が充実している。春は潮干狩り、春季ソフトボール大会、夏は神輿や山車が練り歩く厚木神社での例大祭、盆踊り、秋は防災訓練、大運動会、学校避難所運営訓練、冬はチャリティークリスマスパーティー、もちつき大会、どんど焼きなどを開催。会員間の交流を図り、良好な地域づくりに一役買っている。さらに、安心安全の街づくりのために、毎月2回の夜間駅前パトロールも実施している。60周年の記念行事も、コロナの影響を考えて企画しておらず、「交流も何もできないのが残念」と話す。
後世のために
2010年から会長を務める三木会長。自身は40代で自治会に加入し、以後地域のために活動してきた。「自治会の役員をやっていると楽しい。みんなと集まって交流するのが楽しみ。今はコロナでできないけど」と笑う。「西仲自治会は、世帯数が多いので、役員の数も多い。だけど、団結力があって、声をかけるとみんなで力を合わせて取り組んでくれる。自分たちの地域を良くしたいという想いを共有できているんだと思う」と話す。
その一方で、懸念するのが役員のなり手不足。「人口減少、少子化に拍車がかかって、自治会は将来的に全国で半分くらいになると言われている。私たちのような団塊の世代がいるうちは大丈夫だが、それ以降にどうなるか。きちんと存続していけるように今から体制を整えていきたい」と話す。
【タウンニュースより】

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