自治会とは
町又は字の区域その他市町村内の一定の区域に住所を有する者の地縁に基づいて形成された、自主組織の団体のこと、全国で298,700の自治会・町内会等が存在(平成25年4月1日現在の総務省調べ)する。
区域の住民相互の連絡、環境の整備、集会施設の維持管理等、良好な地域社会の維持及び形成に資する地域的な共同活動を行っている。
自治会の役割
自治会には、自分たちのまちを住みよいまちにするために、生活環境の整備や福祉の向上、防犯、防災などの地域課題に住民同士が協力・連携して取り組む組織として、市民生活に直結した重要な役割を担っています。
自治会の主な活動
自治会では、豊かな地域づくりのために次のような活動を行っています。
【防災活動】 自主防災組織をつくり、防災訓練などの活動
【親睦活動】 夏祭り・盆踊り・運動会など地域交流
【環境美化活動】 集団回収や資源回収、地域清掃などによる快適な環境づくり
【見守り・防犯活動】 防犯パトロールなどにより高齢者や子どもの見守り
【情報提供活動】 市からのお知らせなど回覧板や会報紙による情報提供
●日頃からのつながりが大きな力に・・・
地域の人たちと顔見知りになることは、お互いに支え合い気軽に協力できる人間関係が育まれ、突然の災害時に大きな力を発揮します。例えば、「○○さんがいない!」というようなお互いの安否確認や救助活動に役立ちます。いざという時に、充分な対応をとるには日頃からのコミュニケーションが大切です。
●いま「地域力」が注目されています !
「地域力」とは、地域に住む人たちが地域での課題に対し協力して取り組む力といえます。
日頃から気軽に声をかけあえる環境は「地域力」を高め、災害の時ばかりでなく防犯や福祉など様々な分野で効果を発揮し、より住みやすい豊かな地域づくりにつながります。例えば、高齢者や子ども達の見守りなど地域の事件や事故を未然に防ぐ活動等があります。
自治会の組織
自治会は、定めれらた地域に住む世帯や個人・企業・団体が加入できます。加入した世帯(以下、会員という)は、自治会主催のイベントに参加し、地域とのつながりを深めたり、自治会回覧板によって市等の行政情報や地域情報などを収集したりできます。また、すべての会員が出席できる総会において、自治会の運営方針(予算・決算など)が審議されます。
自治会は、縁あって同じ地域に住んでいる人たちが集まってできた組織です。役員になった方は公平公正に自治会を運営するため、適切な組織作り・役割分担をして地域のために取り組みを実施しています。また、自治会に加入した方は、事業やイベントに積極的に参加して、自治会の活動を充実させるとともに、地域コミュニティづくりに参加しています。継続性のある自治会を作るためには、役員が力を合わせ、会員が参加しやすい環境を作り上げることが重要です。
自治会の役員
主に次のような役職があります。役員が多く、しっかりとした役割分担できることにより、個々の負担の軽減と多くの意見を取り入れた自治会運営ができます。役員はそれぞれの役割で自治会を支えましょう。
(役員例)
●会長・・・
自治会長は、自治会の組織をまとめる会の責任者です。そのため、自治会の総合的な調整役として、自治会全体を見渡す必要があります。
役員や多くの会員が充実感をもって活動に参加するために、自治会長はリーダーシップを持ってそれぞれの役員・協力者が力量を発揮できる環境を作り上げています。
また、自治会長は市や他機関へ自治会としての意見や要望を伝える代表者となります。他の役員や自治会員の意見をくみ上げ、自治会の意見として集約することが重要です。
●副会長・・・
会長を補佐し、会長丌在時はその職務を代行します。会長と常に連携をとることで、円滑な自治会運営に努めます。
●会計・・・
自治会全体のお金を管理し、総会時に収支報告をします。自治会の収支の管理、予算執行などにおいて、適正な管理業務を行います。
●書記(庶務等)・・・
自治会の事務全体を担当します。副会長が、兼務する場合もあります。自治会長と連携を取り、役員会の開催通知等を作成、配付し会議終了後に議事録を作成します。
●監事(監査)・・・
会計及び資産の状況や業務の執行状況の監査を行います。総会で決まった事業や予算が適正に執行されているかの確認も行います。
●その他の役職
上記以外にも、各自治会で様々な役職を設けています。たとえば、文化部長、防災防犯部長、環境部長などがあります。